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突然なくなってしまう日常!いつもが消えた日(お蔦さんの神楽坂日記)を紹介

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こんにちはゼリー(@taka_sabuaka)です。

いつもの日常がなくなったらどうしますか?

日常は変わっているわけで別にいつもと同じ日なんてないですが、予想外のことが起こると困りますよね?

 

そんな小説がありました。

「いつもが消えた日」という題名の小説です。

題名だけで興味がわきます。いつもって何?何で消えちゃったの?消えたあとはどうなっちゃうの?・・・とかね。

題名だけでワクワクしたのは久しぶりです。

 

というわけで今回は感想をお届けします。

 あらすじ

中学三年生の滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。芸者時代の名前でお蔦さんと呼ばれる祖母は、粋で気が強く、ご近所衆から頼られる人気者だ。後輩の有斗が望の幼なじみとともに滝本家に遊びに訪れた夜、息子ひとりを残して有斗の家族は姿を消していた――。神楽坂で起きた事件にお蔦さんが立ち上がる! 粋と人情と望が作る美味しい料理が堪能できるシリーズ第二弾。

 

 

という物語です。

第二弾ですが、第一弾を読んでいないボクでも楽しめたので話が続いているというわけではなさそうです。

 一冊完結本のようです。一話から続いているとなると少し読みにくいですからね。これは嬉しいです!

 

読みどころ

すごい推理力

主人公である望くんの友達の金森侑斗が家に帰宅すると、家族全員がいなくなっていて、ダイニングルームには大きな血溜まりの出来ていた、ということから始まるみうテリーです。

ミステリーを解くには推理力が必要なんですが、望くんの祖母であるお蔦さんの推理力がすごすぎます。冴え渡りすぎです。

コナンくんもビックリな推理力。

 

謎が謎を呼んでくるのに、なぜその情報だけで点と点が繋がったの?みたいに感じるときもありましたが、すばらしい推理力に感心させられます。

 

美味しそうなご飯

この物語の主人公の家では、女の人は台所に立たないというのがルールで望君がすべての料理を作ります。

 

ここで出てくる料理がまた美味しそうなんです。フワフワのオムライスとか、バーニャカウダだったり、熱々の煮込みうどんとかね。さっと作ってしまいますからね。

さらに、その料理も本格的なんです。パスタも市販のソースは使わず、小麦粉と牛乳でクリームを作ったり、またオムライスのソースもケチャップでいいはずなのに、デミグラスソースを一から作ったり、いろんな工夫がされてます。

 

この本を読むだけでお腹が空いてくるという飯テロまで食らっちゃいますw小説読んでるはずなのに、写真なんて一切出てこないのに・・・・

個人的な感想だけど、料理できる男の人はかっこいいね。

 

学べる

少しお勉強もできちゃいます。

この本はお金に関わってくる物語なので、闇金だったりクレジットカードだったりが出てきます。

 

闇金とはどういうところのことを指すのかや、リボ払いの仕組みなんかも学べちゃいます。聞いたことあるけど、詳しくは知らないというボクにとっては触りを勉強することができました。

簡単に言うと闇金は登録されてない金融機関のことで、リボ払いは買い物をしすぎると利子しか払ってないという状況に陥ってしまう、という恐ろしいものだということを理解しました。 

 

感想

感想としては物語にすごい厚みがあるので、読み応えがりました。そしていい意味で裏切られました。まさかです。ここで書いちゃうと完全にネタバレになってしまうので書きませんが、裏切られます。

予想よりも上に行きます。登場人物たちにそんなつながりがあったのか!と驚きます。真実を知ったとき悲しくもなりました。

謎が謎を呼び、いつもが壊れる。これは、ものすごく自分たちの世界のことを書いてあるなって感じました。現代社会でもありもしない予想が人を傷つけていることがありますから。読んでて、そうだなって思うところが多々ありました。

 

また、キャラクター同士の会話もテンポよく読みやすいです。ただ、登場するキャラが全員いい人過ぎますw一番悪いのは鹿渡部(かどべ)というローン会社の社長だけっていう不思議な違和感があります。社長の取り巻きでさえホントはいい人です、ということになってますからね。犯罪の報いもうやむやになってしまってますから・・・・

 

残念なところは、読みやすくはありますが少し長いです。詳しく説明がされているのでとてもわかりやすくはなってますが、時々くどく感じます。まあそのおかげで、想像しやすくなってて飯テロを食らうんですが(笑)

 

この物語の失われるいつもって何なのか気なった人はぜひとも読んでみてください!

 

 

 読んでくれた方ありがとう。じゃあまたねー